子供の頻尿の原因と症状

子供の頻尿の目安は、昼間のおしっこの回数が日中8回以上、就寝後2回以上トイレに起きる、一日10回以上トイレに行き二時間以上間隔が開かない、突然尿意に襲われてトイレまで我慢ができなくなってしまうなどの症状です。

原因は大きく二つに分けられます。
まず、病気が原因となっているケースがあります。
ただし原因となりうる病気は一つではなく、まず尿道から腎臓にいたる尿路に雑菌が感染しておこる病気の尿路感染症は頻尿の他に発熱や不機嫌、ミルクやおっぱいの飲みが悪い、背中の痛みなどの症状が見られます。
すべての症状が出るわけではありません。
大人でもおこりうる過活動膀胱は、子どもの場合だと膀胱や腎臓などの身体の機能が未発達のために起こる場合があります。

ストレスなどで一時的に症状が現れる場合もあります。
尿崩症は、抗利尿ホルモンという尿を濃縮する働きを持つホルモンの分泌が悪いことで引き起こされます。
本来なら尿は適度な量になるように体内で調節されて出て来ますが、その機能が悪くなり尿が多く出てしまいます。
最後に、ごく稀に子どもに発生する膀胱がんは血尿や背中の痛み、むくみや下腹部痛、排尿痛といった症状が出る場合があります。

もう一つはストレスが原因で起こるケースです。
心因性のものの方が病気で頻尿になってしまうものよりも確率が高いです。
トイレトレーニングやおもらし、トイレの失敗、強く怒られたことや環境の変化、緊張や人間関係、家庭内でのストレスがあります。

心因性の頻尿の見分け方としては、夢中で遊んでいるなど意識がそれているとき、夜寝た後にトイレに起きない、トイレに連れて行ってもあまりたくさん出ない、他の病気の症状が出ていない、摂取した水分量よりも明らかに尿の回数が多いなどの症状が出た場合には、心因性のものの可能性が高いです。

心因性の場合は家庭内でのケアが大切です。
叱ったりしないことや嫌な顔をしない、心配や不安を煽らないなどのことをすることで頻尿を改善できます。
それでも治らない場合には小児科で診てもらうこともお勧めです。

子供の頻尿は近くの小児科に相談しよう

病気の症状があったり、子供の心のケアを行ったりしても改善が見られず小児科を受診した場合、診察では尿検査や尿の培養検査を行います。
この段階で診断されるのが膀胱炎や尿路感染症です。
尿の検査で赤血球や白血球、細菌などが検出された場合に膀胱炎と診断され、抗生物質を用いて治療をすることになります。
また、同時に血液検査を行い炎症反応や腎機能等についても検査することがあります。

これらの検査で反応が見られない場合ストレスが原因である可能性もあり、ストレスなどの心因性によるものを「神経性頻尿」と言います。
神経性頻尿は膀胱炎の次に多い頻尿の症状ですが、検査の数値では特定ができないため問診を行うことでストレス状態や他の自覚症状を把握することが必要になるのです。
問診により夜寝たあとの排尿の有無を確認したり残尿感などを確認します。
問診によりあまりにもトイレの回数が多い場合や、ひどい残尿感があるときには超音波検査による膀胱容量測定や残尿測定、膀胱造影検査、膀胱内圧測定、MRI検査などの精密検査を行うこともあります。

子供の頻尿の多くは膀胱炎か神経性頻尿のことが多く、軽い膀胱炎では、数日間の抗生剤を服用すれば治療が終わります。
神経性頻尿は薬による治療と医師の指導の下での排尿間隔を開ける訓練が必要です。
神経性頻尿のほとんどは本人が尿意を気にしすぎていることが悪化を招いているため、心のケアで改善できれば薬の服用は必要ない場合が多いです。
しかし、頻尿の状態が続くと日常生活に支障をきたしてしまうため、膀胱の過敏な反応を抑え、膀胱をリラックスさせる作用の薬を服用しながら、心のケアと排尿間隔をあける訓練をすることになります。

子供の場合うまく症状を訴えられないことも多いですし、神経性頻尿も医師の指導の下生活訓練を行うほうが子供へのストレスも少なくて済む場合もあります。
頻尿の症状がみられた場合は心のケアをしつつ小児科の受診も考えましょう。